新築で安い費用で済むなら削ってはいけない費用がある

新築マイホームを購入する場合は、予算と住宅のサイズや品質(機能・外観・内装デザイン・間取り・建材のグレードなど)との兼ね合いを考慮してハウスメーカーや商品・オプションを選ぶ必要があります。
ほとんどの場合は住宅購入に充てることができる予算が限られているので、後悔しないためには不必要と思える設備や機能を省きつつ本当に必要な部分にお金をかけることが大切です。

安い費用で住宅を購入する場合は設計段階で不要な部分をカットしてコストを下げる必要がありますが、住宅にはどうしても削ってはいけない部分があります。
新築住宅を購入する際にどうしても妥協してはいけない部分とは、断熱性・気密性、建物の強度(耐震性や耐風圧強度)、外壁の耐久性、の3つが挙げられます。断熱性や強度の高い住宅を建てるためには高額な費用がかかってしまうのでコストカットの対象に挙げられるケースが多いですが、これらの部分を妥協すると購入後に後悔することになるので要注意です。

一般的に住宅は快適な住環境を得るという目的があり、季節に応じて冷房や暖房を使用して室内を快適な温度に保つための断熱性や機密性が求められます。
高性能の断熱材を使用することで冷房や暖房の費用を節約することができ、長い目で見れば建築時のコストの増加よりも冷暖房費の節約効果の方が大きくなります。

生活費を含めてトータルの費用を節約するためには建築時にある程度高額の費用を負担するとしても、断熱性や気密性に優れた住宅を購入することが大切です。
日本列島は世界的に地震や台風の被害を受けやすいという特徴があり、どの地域に住んでいたとしても大地震や強い台風の被害に遭う恐れがあるといえます。

住宅は大地震や台風が到来したとしても十分に耐えられることが求められており、もしも自然災害によって住宅の骨組みや外壁などに大きな被害が生じると多額の修理費用がかかる恐れがあります。
耐震性の高い住宅を建てる場合はコストが高くなりますが、地震や台風などで住宅が破損して当初の耐用年数よりも早く建て替えをすると多額の費用がかかることになります。

インターホン・照明器具・キッチン(ガスコンロや食洗機)などは故障したらすぐに交換をすることが可能ですが、建物の骨組み・断熱材・外壁などは容易に補強したり修理をすることができません。断熱性や耐震性能の高い住宅を建てるためには多額の費用がかかりますが、長期的な観点で費用を節約したい場合はこれらの部分を妥協しないことが大切です。

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