ローコスト住宅を買ったなら、メンテナンス費用を抑えよう
住居費と聞くと住宅の購入費用を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、入居後の光熱費や修繕費用なども含めてトータルで支払うコストが含まれます。
土地の購入費用や設計・建築費は初期費用に過ぎず、入居後も一定のランニングコストやメンテナンス費用を負担し続けることを考慮しておく必要があります。
ローコスト住宅を選択すれば初期費用を安くすることができますが、材料が安物であったり断熱性能が低いとランニングコストやメンテナンス費用の割合が高くなってしまう恐れがあるので、注意が必要です。
ローコスト住宅を選択する目的はトータルで負担する住居費を節約することであり、最初に支払う初期費用だけを安くしても意味がありません。
新築住宅を購入する場合は、入居後のランニングコストやメンテナンス費用の割合が高くならないようにするための対策を講じておくことも大切です。
ローコスト住宅でもメンテナンス費用を抑えるための方法はいくつかありますが、特に費用対効果が高いのは断熱性や機密性の高い建材を選択する方法です。
グレードの高い断熱材を選択することで入居後に光熱費を節約することができますし、結露の発生を防ぐことで内装材(壁・天井・床など)や家具などを長持ちさせることができるというメリットがあります。
一般的に木造住宅の外壁塗装の寿命は10年前後で、家を長持ちさせるためには10年に1度くらいの頻度で大規模な外壁工事を実施する必要があります。
外壁の耐用年数は使用されている素材の種類によって違いがあり、安物のアクリルだと5~10年ほどで劣化してひび割れ・変色が発生したり雨水が侵入するようになります。
耐久性の高い塗料を選択すると高額の費用がかかりますが、タイル張りにすることでメンテナンス費用をかなり安く抑えることが可能です。
タイル張りの外壁の耐用年数は20~30年と非常に長く、修理をする場合も部分的にシーリング材を注入したり壊れた部分のタイルのみを交換するだけで済みます。
手の届く範囲であれば、ホームセンターなどでシーリング材やモルタル・タイルなどを購入して自分で修繕作業をすることも可能です。
一部のローコスト住宅の中には建築コストを抑えるためにグレードの低い建材が使用されているので、目先の坪単価だけを見て選んでしまうと購入後のメンテナンスコストやランニングコストの割合が高くなることがあるので注意が必要です。
トータルの住居費を抑えるためには、住宅の購入費用(初期費用)と入居後に負担するランニングコストのバランスを考慮することが大切です。

